マリッジリングのサイズ直しの修理(K18とPtのコンビニリング)
いつもだったら、金とプラチナに熱を加えると金属の膨張率が違う事をすぐさま頭をよぎるのですが・・・。
この日は、お客様も急いでいた様子で技術料とプラス地金代の先払で頂きました。
この所注文多く先に入っていた仕事をこなし、3週間経たってサイズ直しにとりかかりました。
これ火を当てたら指輪広がってそっくり返るよなタイプの指輪でいつも大変な思いをしているのになんでこの技術料?にしたんだろ〜?
しかも#5サイズアップ
地金を足して指輪が広がる事を想定し、PUK04機で仮止め
これしとけば大丈夫だろうと甘い考え、火を当てロウ付けしようとしたら
パカって指輪の仮止め部分が広がってこんな感じに
恐るべしK18とPtの熱での伸び率
コンビの地金のジュエリーの修理はここが大変なところ
これがロウ付けで組みたけてあってもロウ(ハンダみたいなもの)金が混じってます
18金ロウ、14金ロウ、10金ロウと違う温度で溶けるようになっています
自分で作成したものなら作りの組立順番とロウの種類の使い分けが分かりますが他のメーカーで作製したジュエリーは
予想しない作製順番多いです。 ドツボにはまると大変な事に
今回のリングはトモ付けのリングでしたので少し大変でしたが上手くできました。
今度は、しっかりと入念に仮付けして
しっかり溶接してロウ付け
昔は、何度もこのK18とPtの伸び率に悩まされていたのに忘れてるものですね
無事、作業も終わり形を整えて磨き出来上がり。
たかがサイズ直しなのにけっこう時間かかってしまいました。
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